増田小学校

増田城跡に建てられた学校

 増田小学校は、その昔「増田城」の本丸があった場所に建てられ、その名残としてグラウンドを囲むように高さ約一メートルほどの土塁どるいが積まれてあります。居城の頃は外郭と堀もあり、敷地は月山神社まで続いておりました。未来を担う子供たちのために、まさに増田町の中心に建てられたとも言うべき学舎まなびやです。

 大型遊具が設置されたグラウンドは、放課後は子供たちで賑わっています。以前には飛行機型の遊具があったので、飛行機ランドと呼ばれていました。

 少子化の煽りを受け、平成十四年四月には増田小学校、亀田小学校、西成瀬小学校、増田東小学校の四校が統合され、増田町で唯一の小学校となりました。

二本杉と貞治じょうじ

 校舎の裏手にある二本杉には築城時に愛娘を人柱とし、その弔いのために二本の杉を植えた伝説が残っています。大正十二年、学校を移転させる整地作業中に、伝説を裏付けさせる板碑が土塁から掘り出されました。今では「貞治碑」として二本杉の近くに祀られています。