重伝建地区から少し離れた場所で、丈高い樹々に囲まれ厳かに佇む「満福寺」
応永十九年(1412年)に増田城主土肥氏によって創建され、増田城の鬼門の位置に置かれたと言われています。正門を抜けると、二階部分が鐘付き堂になっている切妻屋根の楼門があり、毎夕方に増田の町に鐘の音を鳴り響かせます。
荘厳な本堂は天保二年(1831年)に建てられもので、江戸時代に入ってからは佐竹氏の庇護もあり、周辺からも広く信仰されました。
旧本尊の阿弥陀如来立像(南北朝時代の作)は、県指定有形文化財となっております。また、本堂の裏には「ころり地蔵」をはじめとする、多数のお地蔵様が安置されているお堂もあり、古の増田の歴史と風習に触れることができます。
古来から人々の往来が盛んだった増田町は、寺社仏閣等の文化的な施設も多く、史跡めぐりも楽しむ事ができます。