石田薬局

古くから親しまれる薬局

 商家らしい外観に、どこか懐かしさを感じさせる店内の石田薬局。金星かねぼしと呼ばれた石田理吉家から分家した旧家で、丸星まるぼしという屋号で親しまれております。
 昔から続く地主さんのお宅らしく、家屋の後方には重厚な内蔵が鎮座しておりました。

 ここは薬局になる前は郵便局だったそうです。郵便局長を務めた石田家当主の奥様は、秋田尋常師範学校を卒業した方で、日本女子体操の草分け井口あぐり女史と同窓だったとお聞きします。卒業後は増田で教師として活躍されました。

ポスターになった重厚な内蔵

 石田薬局の内蔵は一般公開はしておりませんが、蔵の日等のイベント時や、事前連絡があれば公開して下さるとの事です。蔵の周りを通路が走る、巨大な内蔵は圧巻です。

 内蔵の建築については、記録が残っていないそうですが、明治初期頃に建てられたもので、当時の繁栄を物語る重厚な造りと、蔵戸等の細かい装飾を見ることができます。